新たなアイテム「1本差しペンシース」を企画した
和気文具のアイテム開発部。
今回も細かくあれこれこだわってしまいました。
文房具屋発のアイテムとして
ご満足いただけるものにしたい!と突き詰めていくと
最後は作ってくださる職人さんの高い技術力が頼り。
こんな私たちのこだわりを形にしていただける
パートナーの職人さんたちはとっても大切な存在なんです!
作り手の横顔、第2回(いつの間にか連載になっていますね)は、
実際にこのペンシースを作ってくださっている
職人さんを訪ねて、その作業工程を見学させていただきました!
ペンシースができるまでの普段は見ることができない裏側を、
今回も少しだけですがお見せしますね。
工房での見学スタート!
お伺いしたのは、和気文具のオリジナルアイテムの制作を
数多く手がけてくださっている革工房さん。
改まってお伺いするとちょっぴり緊張します(笑)
今回のオリジナルペンシースの工程について、
担当していただいている職人さんに
根掘り葉掘りお伺いしてきました。
どんな風にペンシースが作られているのか、
それでは覗いてみましょう!!
ペンシースが出来るまで
今回作っていただいたペンシースは、
細かい部材や重なる部分が多いため、
ひとつひとつのパーツに細かく漉きを入れて
完成した際の厚みを調節して頂きました。
こちらは縫う前の革部材の一部。
こうやって裏返してみると、いろいろな部品の端の部分が
薄く斜めに漉かれているのがわかりますね。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
この工程をカラーごと、生産個数分、何百枚も作っていただいてます!
気が遠くなりそうな数ですね。
それが終わると、この細かな部品を細いテープで仮止めして
ひとつずつ手作業で縫っていってくださっているのですが
ここで和気文具スタッフも初めて知る事実が発覚。
「ミシンの押さえの跡を極力つけたくない!」
という和気文具からのリクエストに
熟練の職人さんが、試行錯誤のうえ、
ミシンの押さえがほぼ無い状態で縫ってくださってました!
「いやー、やっぱり縫いにくいですよ~(笑)」
とおっしゃっていましたが、匠の技!
素晴らしいスピードで、
まっすぐ美しく縫い上げてくださっていました。
ミシンを使われた経験がある方は感じがわかると思うのですが
押さえがない状態というのは、本当に縫いにくいです。
でも、製品の美しさにこだわった和気文具のリクエストに
職人の腕で応えてくださっていたんですね。
革の端(コバ)も、和気文具がこだわって
かなり細かく注文を出したところ。
職人さんもその気持ちに応えてくださり
目止めをし削った後、染めを行い、
さらに薬剤で磨いて・・・と何工程にも分けて
とっても丁寧に仕上げてくださっています。
この工程の前と後では、
革の端(コバ)の見た目はガラッと変わりました。
上が染める前、下が染めた後の側面です。
染めるとキュッと締まった印象になりますね。
コバは樹脂で固めたり、染めない方法もありますが
和気文具ではあえて手作業で革を染めて磨くことで
コバの自然な風合いと美しさを追求しています。
さて、オリジナルペンシースができるまでの裏側、
ほんの少しだけでしたが、いかがでしたでしょうか?
和気文具は、これからも日本の職人さんと一緒に
より質とデザイン性のよいアイテムを、丁寧に作っていきたいと思っています。
今回のレポートから、私たちの大切なパートナーである職人さんのお仕事や
私たちの想いを、少しでも身近に感じていただけたら嬉しいです。
→この職人さんたちが手がけてくださったペンシースはこちら