なーんだ金封かって?
いやいや嫌いじゃないお金の話ですからお付き合いしてくださいませ。
そもそもその起源はと小難しい話は嫌がれるのでやめておきます。
が、その金封の本来の正式な紙質だけは、
紙屋のこだわりなのでお伝えしておきます。
檀紙(だんし)という非常にお高いものです。
格式高い日本古来の越前和紙で作られたものです。
最近では、それに携わる職人さんが激減し、希少価値の高いものに
なっております。
普通の金封の大きさで、3000円前後はします。
ホッホッほーです。
それがこちら当店実店舗にございます。
わずか3つ。
実はこれ最初は4つありました。
なにゆえに4つ?
よく見ていただけばわかると思いますが、水引がある文字を表しています。
これをつなぎあわずと一つの幸せなキュイン?となる文字になります。
読めますか?
OVEです。
?
?
?
ひとつ文字が抜けてます。
Lです。
そう、LOVEになります。
Lは売れちゃいました。
あれば永遠のLOVEになるとこでした。
粋です。洒落てます。
こんな金封で、もらってみたいです。
シャレついでにもうひとつ。
デカ金封。
これは時たま目にされる方も多いと思いますが、
何を隠そう発案者は私でございます。
それはある日の退屈な会話から始まりました。
金封メーカー マルアイの出入りの営業マンに少しは
面白みのある金封とかないの?
ありきたりで売るのも飽きたわ。
例えばどんなん?
ドカーンとドデカイ金封とか、ウケ狙いでどう?
よどんでた目が一瞬輝きを見せたのは見逃さなかった。
それから数年、できました!!っと
大きな箱に入った金封を持ち込まれた。
おおっーー!!
デカ金封。
夢にまでも見なかった。
冗談だけで終わっていたと思っていた金封、それが目の前に現れた。
はうまっち?
彼は人差し指を1本差し出す。
しぇんえんってことはないよね?
はい。
いちまんえんです。
ナニガ、ドウシテ、ソンナ値段に。
特注です。
紙は本物の檀紙。
水引もその道の職人さんに拝み倒し作っていただきました。
ため息しかでないとはこのこと。(別にいらんかったのに)
言える訳もなく、喜んだふりをしてしぶしぶ買い取った。
それがこちら。
売るのも勿体なくて家宝にと今日まで飾っている。
もう一つは蝶結びで5000円。
知ってとくはないでしょうが、檀紙という言葉も
いつか死語になるのかな。
と思いながら最近、入荷してくるおしゃれな金封を目にする度に、
寂しい思いもしておりますが、
やはりこれから先はこういった金封が主流となって
時代を賑わしていくのでしょうね。